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interview20 <2007/8/4>

MEETIN’JAZZ 三谷昌平 (blue cafe / NOVO TEMPO)

クラブブッダを代表するジャズ系のイベントMEETIN’JAZZが14周年を迎えた。14年目の夜にふさわしく、東京や札幌を中心に活躍する三谷昌平氏と、名古屋ハウス界の重鎮DJ,JINを招き、MEETIN’JAZZクルーとのコラボレーションでオーディエンスの盛り上がりも最高潮となった。
今回MEETIN’JAZZの企画で、DJ,JINによる三谷昌平氏へのジャンルを超えたインタビューを行い、これからのMEETIN'JAZZに必要となる重要なキーワードを得ることができた。インタビューをこころよく引き受けてくれた三谷昌平氏、DJ,JIN、そして協力していただいたスタッフに感謝。
(インタビュアー:DJ,JIN/記事:DJ,KUSHIKAWA)

 

(JIN)2年前にもMEETIN’JAZZにご出演された三谷さんですが、その時の感想をお聞かせ下さい。

(三谷)音楽の質や鮮度を落とさずに14年間ずっと続いていらっしゃるということで、イベントに参加でき非常に光栄でした。あの時はたしか好きにプレイしていいと言われたこともあって、ブロークン・ビーツ等を中心にマニアックに攻めましたが、とても盛上ったことが印象に残っています。アウェーではなくホームのような感じでDJプレイができて本当に楽しかったです。

(JIN)札幌を拠点に東京でも活躍しておられますが、現在の活動状況を教えて下さい。

(三谷)札幌のプレシャス・ホールで月一回行われるジャズ系のイベント「エスコラ・ド・ジャズ」と東京・渋谷のオルガンバーで行われる「ブルー・カフェ」を中心に、様々なDJやアーティストの方と活動しています。レギュラー・イベントは札幌が1つ、東京が3つです。

(JIN)DJを始められたのは?

(三谷)91年頃からDJをやっていますが、一番長くやっているのがブルー・カフェですね。当初、下北沢のスリッツというクラブで、ラブ・タンバリンズのメンバー二人らと始めたブルー・カフェですが、一旦お休みしたあと、7年前から、スモール・サークル・オブ・フレンズの東くん、エイプリル・セットの鈴木さんらと新たなイベントとして再スタートしました。その後、僕は仕事の都合で札幌に行くことになったのですが、今も続けています。

(JIN)DJ以外の活動は?

(三谷)DJ以外には、ユニットで音楽を製作したり、UsenやTV、FMなどで選曲、ジャズ・ネクスト・スタンダードなどのディスク・ガイドにライターとして参加したりしています。

(JIN)91年から色々なところで活躍されているのですが、三谷さんが影響を受けたDJやミュージシャンがいたら教えて下さい。

(三谷)ジャズDJのジャイルス・ピーターソンやパトリック・フォージに影響を受けましたが、意外なところではドラムン・ベースDJのファビオですね。彼がプレイすると、その場の空気が変わるんですよ。セクシーでエレガント、そしてドラマチックにドラムン・ベースをかけるんです。もしかしたらDJとしてはファビオが一番すきかもしれませんね。

(JIN)情報の発信拠点である東京や、北の聖地的な存在であるプレシャス・ホールで活動している三谷さんですが、名古屋を拠点として活動しているオーガナイザーやアーティストにひと言お願いします。

(三谷)東京以外の都市というのはどうしても東京を意識してしまう。でも札幌のプレシャス・ホールで活動するDJやアーティスト達、例えばブルー・ハーブにしろクニユキさんにしろ、敢えて札幌に住み、札幌から世界に発信している。情報にタイムラグがなくなってきている今は、別に東京を意識しなくてもいい。名古屋を拠点に活動している皆さんもそうだと思いますが、僕らはそういう意識を持って活動することが重要ではないでしょうか。

(JIN)プレシャス・ホールはすばらしい!という噂を、いろいろなところから聞くのですが、ひと言でいうとどのようなクラブですか?

(三谷)ジャイルス・ピーターソンもイベント前のサウンド・チェックで「ファンタスティック!!」といっていましたが、とにかく音がすばらしい。そしてお店のお客さんへの心配りがすばらしい。オーナーの考えがスタッフに浸透しており、スタッフの意識が非常に高いと思います。お店の雰囲気はニューヨークのクラブに近い感じでしょうか。若い人だけではなく、年齢層の高いお客さんも踊りにくるし、ロフト・スタイルが普通に通用するあたりは、心底音楽を愛しているお客さんが多いと感じます。

(JIN)最後に三谷さんにとってのジャズとは何ですか。

(三谷)ロンドンでダンス・ジャズが生まれ、ジャイルス・ピーターソンが彼なりの解釈でヒップ・ホップやハウス、ドラムン・ベースなど様々な音楽をジャズと称したように、自分の中でジャズと思えるものがジャズだと思います。

(JIN)今後のご活躍を期待しております。本日はありがとうございました。

 

★三谷昌平 プロフィール★

橋本徹主宰のイベント、「Free Soul Underground」で小林径、松田岳二らと共にクラブシーン黎明期より活躍、現在は渋谷Organ Barの人気イベント「Blue Cafe」を鈴木雅尭(April Set)、東里起(S.C.O.F)等と主催するほか、札幌Precious Hallで中川貴博(Heatin' System)と「Escola doJazz」のレジデントDJとして活動している。また「Usen for Cafe Apres-Midi」等、有線、FM、テレビでの選曲、CDのライナーノーツやディスク・ガイド・ブック「Jazz Next Standard」、「Spiritual Jazz」、「Hard Bop & Mode」の執筆を手掛けているほか、Novo Tempo、Ritmo Fantasticoのメンバーとして楽曲製作も行っている。2004年8月にEurasian Suiteレーベルより尾崎浩一とリリースした共作はGilles Pettersonをはじめとする欧米の著名DJにプレイされ、海外で高い評価を得た。

http://www.novotempo.info

 

★DJ,JIN プロフィール★

'92年、友人が主宰するパーティーで初めて人前でプレイする。この当時は友人の影響で選曲はTECHNOを中心としていたが趣向は徐々にHOUSEへと移行。'95年頃初めてのレギュラー・パーティーをClub TEXTEにて開催し、3年間継続。U.Kで発生したNU HOUSEシーンに衝撃を受け、DJ HARVEYやIDJUT BOY'Sに傾倒。その後Club JB'Sの金曜日HOUSE枠で月1回のレギュラー・プレイ。そこでDimitri From Parisのサポートを経験。'00年DJ活動を休止しClub JB'Sで隔月レギュラーのDEEP HOUSE系パーティーLEGENDのオーガナイズを始める。5年間継続した同パーティーでTimmy Regisfordを始めとするN.Y.ダンスミュージック界の重鎮を多数招聘。'04年レコード・ショップMORTAR RECORDSの経営を始める。同年Chateau Flightのサポート・プレイ。'06年よりClub Daughterにて月一回のレギュラー・パーティーを開始。同ClubにてThomas Fehlmannのサポート・プレイ。